【南三陸町長より】南三陸応縁団員の皆様へ
復興から未来へ
南三陸応縁団の皆様、南三陸町長の佐藤でございます。
団員の皆様方には、日頃から南三陸町に寄り添ったご支援・ご声援を賜り、心から感謝申し上げます。
早いもので、あの日から8年の歳月が流れました。
この南三陸応縁団は、震災をきっかけに芽生えた全国各地の皆様方とのご縁を目の当たりにし、人と人とが繋がること、そして寄り添うことの大いなる力に触れ、将来に渡る継続的な“ご縁つなぎ”の場として、2015年の南三陸町災害ボランティアセンターの収束に伴い立ち上げを行い今年で5年目を迎えます。
この間、東京・神戸・仙台・岡山など、熱烈なご要望を頂きました各地において、南三陸応縁団交流イベントの開催を通し、多くの団員様と地域住民が触れあう場作りや、南三陸町内において産業活性および地域振興に取り組む団体等の活動に対し団員皆様方のお力をお借りするおでって活動のマッチング、そして団員の皆様に向けた地域情報の発信などを行わせて頂き、当初目標に掲げておりました2000人を遥かに超え、現在は3000人を超える個人団員様、そして60を超える企業・団体皆様方にもご登録を頂戴しております。
震災から8年
今、震災から8年の歳月を振り返り思うことは、皆様から頂戴したご縁がどれほどこの地に希望と勇気を与えて頂き、また私たちが日々前向きにこの町を諦めずに進むための大きな力になっているかということです。
目に見える整備はいずれ完了を迎えます。
しかしながら、当町に限らず地方においては加速する人口減少そして少子高齢化は、終わりなき挑戦として私たちの目の前に立ちはだかってくることでしょう。
それでもこの地に生まれ、この地に育つ子供たちにとって誇れる故郷を残すべく、私たちは復興から未来へ繋がるまちづくりへ向かっていかなければなりません。
改めて、ここから先の道のりにこそ皆様方とのご縁を支えに歩ませて頂けましたら、こんなに嬉しく心強いことはありません。
南三陸応縁団も5年という歳月を経て、皆様から頂戴したご意見等を参考に更なる進化を遂げたいと考えており、震災から10年を目の前にした今だからこそ、次の世代へ繋ぐための一歩を踏み出す時期であろうと思います。
そのためには、新たに南三陸を知る世代に向けてもこれらの取り組みをきっかけに、ご縁つなぎを継続・拡大していきたいと考えており、観光を手段とした交流プロジェクトを前面に押し出した形に南三陸応縁団組織の枠組みもリニューアルをさせて頂く予定でございます。
団員皆様方には、今後とも末永くご縁を育ませて頂き、南三陸町の歩みをご一緒に見届けて頂けましたら幸いです。
これからも多くのご縁に出会えることを期待し、震災から8年を迎えるにあたり南三陸応縁団員皆様に向けての感謝のメッセージとさせて頂きます。
今後ともよろしくお願い致します。
南三陸町長 佐藤 仁
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